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ヘルスケア・医療・医薬関連の初心者メモ

お薬手帳の有効性を高めるには

ここ数日風邪ひいてます。薬もわんさかもらいました。そこに日経メディカルオンラインより舞い込んできた記事にびびっと(カチンと)きた。お薬手帳ここ数年、お薬手帳に貼り付けるシールを貰えるようになっている、あれについての記事だ。

記者の眼:「お薬手帳」の耐えられない軽さ

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/eye/201301/528654.html

申し訳ないが、うちにはそのシールがお薬手帳といっしょにわんさと溜まっている。溜めているだけ良いほうなのではないかな。

上記の記事は、これを持っていても、きちんとつけていても、医療関係者からは軽く扱われている、でも、自分のお薬手帳はちゃんと持参しろ、というような記事であった。しかし、そもそもお薬手帳がそんな扱いでは、お薬手帳にシールを貼るモチベーションも持参するモチベーションも起きないじゃないかよ。

お薬手帳はこれほど確実性のない手段で記録するものだから、軽く見られて当然。医者にしてみればお薬手帳をしっかりつけたものを持ってくる患者のほうがはるかに珍しいだろう。

患者にしてみれば、いつも同じ調剤薬局を使っている場合には、調剤薬局に任せれば良い。しかし、それぞれかかりつけの病院の最寄りのところに誘導されるわけで、結果的に「いつもの」調剤薬局は複数でてくるものだ。

レトロスペクティブな服薬記録だとか、同時に服薬しているものを認識するような、大事な目的なら、もっと確実性の高い方法をとるべきだ。このお薬処方状況記録の手帳は、積極的にオンラインのデータベースにすればいいのだ

この情報を出力できる手段は簡単に言うと情報の上流から患者までのポイントで、以下の3つだ。調剤薬局からの点数請求のところもあるじゃないかと思うかもしれないが、そこまで薬の詳細情報が行ってるかどうか知らないからここでは排除しておく。

1. 医者が、処方箋を登録することを制度化する。

ただ、患者が調剤薬局に行ったかどうかは追っていないので、ここでは診療情報としては完全だが、実際の服薬情報からはちょっと遠すぎるかもしれない。

2. 処方箋を引き取った調剤薬局からの登録。

これベストだと思う。調剤薬局は処方箋にしたがって出しているだけなのだから、その処方に準拠する限り、その内容については責任を持つ必要はない。だから、調剤薬局からオンライン登録してくれるだけで十分。諸情報とともにFAXでもいいかも。

3. 患者がもらったお薬手帳用シールをお薬手帳センター(仮)に送る。

医療機関間の枠組みはバリヤーだらけで期待できないのであれば、患者主導でやるしかない。しかし、これは手帳に貼り付けるのとはまた異なったリテラシーが求められるのでうまいことサービスを楽しいものにする必要がある。でも、極論手帳をなくしても構わないし、調剤薬局や医者からも参照もできればいうことないし、ばっさばっさ送ったらセンターで整理してくれることを期待できちゃえばこれまでのデータの移行も簡単、としちゃえば良い。

実装案としては、もらったシールをそのまま封筒に入れるなりはがきに貼り付けるなりして送ったら「オンラインお薬手帳」に記載してくれるサービスなんていいんじゃない?その受領確認と同時に次に送付するとき用の封筒をくれたら良い。患者の負担が月315円くらいの固定で。携帯電話かなにかで課金できれば良い。有料サービスとしてなりたつと思うね。

 

お薬の山と、お薬手帳用シールが目の前にあるときに、こんな記事が舞い込んできたもので、ついカッとなって書いてしまった。

 

おっと発熱が...